〜オブジェクト : Cells〜
まだまだ一歩目の途中
というわけで今回はCellsについて。
【説明】
以下は、A2セルに"VBA日記"と入力するマクロです。
Cells(2,1) = "VBA日記"
前回のRangeと違う点は、
1. アルファベットは使わない
2. ()内は「行番号(縦),列番号(横)」
という点です。
Rangeが「ここ!」だったのに対し、Cellsは「縦○番目、横○番目のセル」という意味になります。
また、CellsはRangeと異なり、複数指定はできません。複数のセルに操作をする場合は、操作するセルの数だけマクロを書く必要があります。
何だよ、複数指定もできないんならRangeでいいやん、と思われるかもしれませんが、その点については後々書く予定の変数を用いる時に詳しく。業務の自動化、という事を考慮すると、Rangeだけでは対応しきれない(し辛い)事は多々出てきますので…。
【実践】
実践、というよりも、RangeとCellsを組み合わせて使う時の記述を書きます。
以下は、A1セルからD8セル迄の全てのセルにVBA日記"と入力するマクロです。
Range(Cells(1,1) , Cells(8,4)) = "VBA日記"
こんな具合です。
Rangeの時書いた通り、Rangeは「範囲」です。セルの番地名で指定できるときは()内を"A1:D8"とすればいいですが、そうもいかない場合もあります。
という時に、Rangeの範囲をCellsで指定してやるのが上記のセンテンスになります。
Rangeの()内に、「左上端のCells , 右下端のCells」を入れてやります。番地名指定の時と比べると、""がなく、: が , になってますね。
RangeとCellsは、同じような使い方ができる分混同しがちですが、意味も性質も全然違います。マクロを組んで、実行してみて、感覚的に理解できるようにすると、後々楽になります。
というわけで、今回はここまで。